☆先送り症候群その5 自分探しタイプ☆
〜 なぜ、英会話の勉強が続かないのか〜
30万円もする英会話の教材を買ったのに、勉強を始めることができず、そうこうするうち、今度は中国語に興味がわいてきてしまった……。
毎年のように英語の勉強を始めようと決意をしては、その度に挫折しているビジネスパーソンって、ものすごく多いのではないだろうか。
まったく耳の痛い話である。並々ならぬ決意で高価な教材を買ったはずなのに、なぜ、いとも簡単に挫折してしまうのか。
答えは簡単である。やるべきことの中で、優先順位が低いから。もっと言ってしまえば、心の底から英語を勉強したかったのかどうか。
この手の先送り現象は、自分探し中の人に多く見られる。
自分探しタイプの人は、成功するために、自分に合ったことをしたいと考えている。自分に合わないことをやるのは、お金と時間のムダ。何かひとつを選択するということは、他を選択しないこととイコールだが、このタイプの人は、自分に合うことを探し出したいという気持ちが強すぎて、何かひとつに決めてしまうことを恐れる。だから、何かを始めようとするとすぐに目移りしてしまい、結局、何も始めることができない。
では、どうすればいいのか。「お試し期間」を設ける方法だ。二週間ならば二週間と時間を区切って、その間は、やると決めたことに、とことん没頭する。二週間程度なら、たとえお金と時間がムダになるとしても、痛手は少ないと思える。絶対にミス・チョイスをしてはいけないと思うと動きだせないが、お試しだと思えば気軽に始められる。
自分探しタイプの人は自分に合うことを探そうとしているわけだが、合うか合わないかなんて、やってみなくてはわからない。だからこそ、お試し期間を設けて、とにかくやってみるのがいい。
お試し期間が終わってもやりたい気持ちに変わりがなかったら、継続する工夫をしたい。それには、常に初心をリマインドするのが一番いい。
新聞や雑誌の記事に触発されて何かを始めようと決意する人が多いのだが、触発された記事を切り抜いておき、常に見える場所に貼っておくといい。それを始めた動機を忘れないようにすることは、継続に役立つ。
自分に合うことで大成できればベストだが、与えられたことをこなすうちに世界が広がるのも事実。年とともにそう思うようになる。同感である。
コメントはまだありません。